外国人を雇用するということ

日本の15歳から64歳までの生産年齢人口は、2017年では、総人口の60%(7,596万人)でしたが、2040年には約54%(5978万人)までに落ち込むと推計されています。(総務省平成30年版情報通信白書より)
更に、介護や農業、製造業界等は、「職務内容の割には給与が安い」などの理由で、日本人の採用を応募してもなかなか集まらず、仮に採用できても離職率が高いのが現状です。
介護業、飲食業、建設業をはじめ、低賃金かつ重労働の業種は、日本人が危機的状況です。

この労働力不足問題を解消する方法として、14業種の産業において「単純労働分野」でも外国人が就労できるよう、日本は2019年に在留資格「特定技能」を新たに創設したことで、大きく舵を切りました。

制度創設から2年が経ち、特定技能人材は、2021年3月末時点で2万2567人となり、1年前の3987人から6倍近く増加しました。日本を支えるエッセンシャル産業は、外国人労働力なくしては、もはや成り立たない状況と言えます。今後、コロナによる入国制限も緩和されれば、「企業」、人材の支援を担当する「登録支援機関」、「人材」(外国人労働者)の三者の認識もより高まり、制度の活用が加速されることが予想されます。

外国人が日本で働きたい理由には、「給与や待遇が自国より良い」「日本文化への興味」「キャリア志向」「治安が良い」等、様々な理由があります。当社はこれまで100名以上の外国人労働者を受入れ、仲間として共に働いてきました。
外国人スタッフは熱意をもって仕事に臨んでくれます。外国人は、労働力不足問題の解決だけでなく、言葉や文化の垣根を超え、職場の活性化にも効果を発揮しています。